日別アーカイブ: 2016年12月17日

ロミちゃんと見上げた空。何気ない時間

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普段より早く家に変えれた日
時刻は夕方、まだ日も落ちる前
あたりが少しずつオレンジ色の景色に変わっていく

家の扉を開けると、玄関で待っているロミちゃんの姿があった

ただいまと話しかけ部屋に入って行くボクの
となりを一緒に歩きながら
まるで話しかけるかのように

ボクを見上げ鳴き声を聞かせてくれる

家には誰もいなく、退屈だったのか
しきりに話しかけてくる

ボクはロミちゃんと遊んだ

走り回り、跳びまわって
そんな時間を過ごした後
ふとコーヒーを飲みたくなり、ボクはソファーに腰を下ろした

ボクがソファーに座ったら
ロミちゃんもソファーに座った

緩やかな時間、静けさが漂う部屋

窓の外では、学校帰りの子供達のはしゃぐ声
たまに通り過ぎる鳥の鳴き声
時折走り去る車の音

ふと、ロミちゃんが窓の向こうにある空を見上げる

ゆっくりと雲がたゆたう
鳥達が流れていく

ロミちゃんが空を見上げたから
ボクも空を見上げた
ロミちゃんの瞳に映るものと同じ空を

過ぎ行く時間に身をまかせ
2人でずっと空を見上げた

こんな時間がボクは好きです。

 

 

当たり前のように過ごす日々も
何も無いように過ぎ行く毎日も
当たり前では無く、何も無い事はない

いつかは必然と
一緒に空を見上げる事もなくなる

それは何十年先か何年先か
あるいは何ヶ月もしくは何日後

もしかしたら瞬きをした次の瞬間かもしれない

その時が訪れた時
当然なんてものは何もなかったと気づく
何も無かったなんてことは無かったと気づく

だからこそ
ありふれた日々を大切に
今いる、この時間を共有することを楽しむ事

いつか来る別れの時に暗然とする事なく
愛おしみ慈しむ事

 

ボクは先代の猫からそれを教わった
残念ながら彼は今ここに居ない

彼が虹の橋に旅立ってから
1年と4か月が過ぎた

いまだ色あせる事のない
彼を最後に見た光景は脳裏に焼き付いて離れる事はない

いまだに思い出せば
涙は溢れてしまう

でも教わった大切な事は

彼が死を通して教えてくれたことは
今のボクを形作らせてくれている

当たり前なんて何もない事
当たり前を当たり前と思わず感謝し努力すること

 

だからボクは
こんな時間が大好きです

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