キャットフードの選び方
猫のご飯、キャットフードって
本当にたくさん種類がありますよね
形もカリカリと言われるドライフードから
ウエットフードや缶詰
さらに年齢にあわせたものや体質に合わせたもの…
もの凄い種類があります
みなさんはそのキャットフード
何を基準に選んでますか?
よくCMでやってるもの?有名メーカー?国産??
それともよく言われるプレミアムフード??
特に猫を飼い始めだったりすると
何を買って良いのかわからなくて
本当に迷っちゃいますよね(^^;)
パッケージ裏面の成分を見ても、ちょっと分からない用語が多いし…
でも、おいしくて喜んでくれて健康でいられる
そんなキャットフードを選びたいとは思っていました
自分も最初分からなかった
分からないから有名品で国産のものだったり
(国産ならとりあえず安全だろうと…)
病院で勧められたものを買ったり…
それも勧められてる理由が分からないから
栄養がしっかり摂れる
ぐらいに勝手に思ってたりしてました
なので先代のクーちゃんが初めて家に来た頃は
スーパーとかディスカウントショップで
パッケージを見て、良さそうな物を買ってみて
食い付きの良いものをあげる
なんて事をしてました
おいしそうに食べてくれる
それが可愛くて嬉しくて。
それ自体がダメという訳ではないですが
現在、ウチの家猫ロミちゃんには
- ロイヤルカナンのインドア
- ウエットはモンプチのプチリュクス
この二つをメインに食べさせてます
ロイヤルカナンは動物病院で勧めてるというのもあるのですが、色々調べた結果…ベターな選択としてのロイヤルカナンです
プチリュクスは多分ダメではないかな…?
という選択です
ちなみにその調べるきっかけとなったのが
キャットフードのパッケージ裏面を見てて
成分の中のとある表記でした
ミートミールって何だ?
まだ知識も全然ない頃
その表記をみて「肉」って思ってました
だって「ミート」って書いてあるし
他にもチキンミールとかフィッシュミールとかミート副産物とか書いてあるのを
肉とか魚とかの加工品かな?と
ハムとかソーセージとか
そういう物と同じようなくくりだろうな~
と、勝手に思っていました
…英語も基本苦手なので(-_-;)
確かミールぐらいは辞書で調べたような気がします
そこには…
ミール-mealー
とうもろこし・豆・麦などをひき割って
粗い粉状にしたもの
とあります
なので、ミートミールってひき肉かな?
フリーズドライにして粉にしたのかな~??
なんて勝手に思っていたのですが…
改めて調べて衝撃を受けました
AAFCO(米国飼料検査官協会)
アメリカにはAAFCOという機関があります
この機関ではペットフードの栄養基準
ラベル表示などに関するガイドラインを設定してるそうです
そして日本のペットフード公正取引協議会という
日本におけるペットフードの表示に関するルールを出している協議会の規約でも
AAFCOの栄養基準を採用しています
ちなみにAAFCOはガイドラインとして
基準を提示している機関なので
検査とかはしてないそうです
そのAAFCOで
ミートミールはこう定義されてます
ミートミールとは
血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、ルーメン(ただし含有物を除く)部分を精製したもの(脂肪を除いたもの)
カルシウムの含有量がリンの2.2倍を超えてないもの
ペプシン(胃液に含まれる消化酵素)で消化できない残留物が12%以下
精製されたものの中のペプシンで消化できない粗たんぱく質が9%以下である事
え!?血液?ひずめ?角??
糞って…うんち、だよね…
見た瞬間、すっごくショックでした
正直これって、食肉工場とか?で
人が食べれる部位を取った後の…ゴミ
産業廃棄物ですよね…
そういった業種で働いた事ないから
詳しくは分からないけど、食べさせたくない!とだけは本気で思いました
もちろんメーカーさんによっては
いやいやウチはさすがに糞は取り除いてるよ
って所もあるとは思いますが
商品パッケージに表示されるのは
「ミートミール」という言葉のみ
正直何が入っているかは調べようがない
仮に糞が入って無いとしても
他の成分も食べさせたいものでは無いですよね
こうなると
気になるのは他の成分
肉副産物とか家禽ミールとか…
内容分からないと怖くなってきます
ミート副産物
ミート部分を除いた、汚染されてない
かつ精製されてない動物の組織の事
肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、
胃腸(含有物は除く)などの事
毛、角、歯、ひずめは含まれない
めっちゃ臓器…
でもミートミールよりはマシなのか??
ミート(羊肉、牛肉、鶏肉など)
と殺された動物からとれた汚染されてない肉で
骨格筋または、舌、心臓、隔膜、食道などにみられる横紋筋肉の事
これらに付属している皮、腱、神経、血管、脂肪は含んでも含まなくてもよい
ミートという表記ですらボクらが食べる肉じゃない…ホントに廃棄物で構成されているイメージになって来ちゃいますね(-_-;)
家禽肉ミール、家禽肉粉
羽、頭、足、内臓を除いた汚染されてない骨付き、または骨なしの肉と皮を乾燥精製したもの
家禽肉(鶏、七面鳥など)
汚染されてない骨付きまたは骨なしの肉と皮のこと。羽、頭、足、内臓は含まれない
ミートの成分表記と比べるとちゃんと食べ物ですね
家禽の方が安心できる表記です
ところで家禽ってあまり聞かないですね
調べたら辞書などに乗ってました
家禽(かきん)とは
その肉・卵・羽毛などを利用する為に飼育する鳥の総称
または野生の鳥を人間の生活に役立てる為に品種改良を施し飼育してるもの
代表的なところだと鶏とか七面鳥とかが家禽になるようですね
とここまでAAFCOの定義を抜粋したものなのですが
日本国内の表記はAAFCO定義を元にしつつ
決まったルール決めがあります
ペットフード公正取引協議会
日本国内でのペットフードに関して
不当景品類及び不当表示防止法に基づき昭和49年に公正取引委員会の認定を受けて設立された協議会だそうです
消費者庁及び公正取引委員会の承認の下に公正競争規約を作成し、これが日本国内におけるペットフードの表示のルールになる
自主基準という事だそうです
そう…あくまで自主基準この協議会のルールも
仮に破っても法的な罰則はなく
あくまで注意喚起等になる自主基準です
ただ、法律においては
愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律
(平成二十年六月十八日法律第八十三号)
という法律があり当然罰則もあります
ペットにとって明らかに健康被害のある物の販売は禁止になり製造方法の基準も明記されています
製造の方法の基準
- 有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又はこれらの疑いがある原材料を用いてはならない
- 販売用ペットフードを加熱し、又は乾燥するにあっては、微生物を除去するのに十分な効力を有する方法で行うこと
- プロピレングリコールは、猫用の販売用ペットフードには用いてはならない
となっていて、さらにペットフードのパッケージにも表示の基準があり
製造業者に義務付けられてます
表示の基準
販売用ペットフードには、次に掲げる事項を表示しなければならない。
- 販売用ペットフードの名称(犬用又は猫用)
- 原材料名(原則的に添加物を含む全ての原材料を表示)
- 賞味期限
- 事業者の氏名又は名称及び住所
- 原産国名(最終加工工程を完了した国)
法律上はこういうことになっているのですが…
原材料名に関してはペットフード公正取引委員会のHPに
参考データーとしてペットフードの原材料一覧表が乗っていて
例えば肉に関しては
原材料分類名
肉類
原材料個別名
牛(ビーフ)、豚(ポーク)、羊(マトン又はラム)、うさぎなどの畜肉及び獣肉、並びにその副生物および加工品。鶏(チキン)、七面鳥(ターキー)、うずらなどの鳥肉並びにその副生物および加工品。
ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール等の上記原料のレンダリング物 等
定義
新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物
というかなりあいまいな内容になってしまってます
せっかく原材料分類名と個別名を分けて表示するようになっているのに
消費者側に分かりづらいミートミールや副産物、加工品
結局何が入ってるかは分からない内容になってしまってます
また農林水産省のHPの
原材料に関するQ&Aにも以下のようなQ&Aがあります
Q.14 表示の基準(成分規格等省令別表の3)の別表1に記載されていない分類名を記載してもよいですか。
A.14 ペットフードの原材料は、原則として個別名を全て記載する必要があります。
別表1にない分類名については、消費者にとってわかりやすいものであれば任意で追記は可能です。ただし、必ず個別の原材料名も併記する必要がありますので注意してください。
例:原料にひえ、あわを使用するので、雑穀と記載したい
「雑穀(ひえ、あわ)」のように個別の原材料名であるひえ、あわが記載されていれば、「雑穀」という分類を併記しても問題ありません。「雑穀」だけでは個別の原材料の記載がないため不適切です。
あくまで消費者にとって分かりやすいもの
という事が明記されているのですが
実際には
ビーフミールとかポークミールとか…
物によっては魚介類という分類の中に
フィッシュミール、フィッシュエキス、マグロエキス、白身魚ミール等
という記載があって
フィッシュミールと白身魚ミールを表記分けた理由は何なんだ??
と突っ込みを入れたくなるものまでありました
しかも「等」と書いてしまうぼかしっぷり
もはや何を信じれば。
なのでボクら人の食べる物でイメージにある
「国産品の方が安心」
というのは、ペットフードには当てはまらない可能性が大いにありえますね
添加物も…
こうなってくると添加物に関しても
本当に安全な物かすっごく気になって来ちゃいます
もちろん、先ほどあげた愛がん動物用飼料の〜
という法律で定められてはいるのですが…
人の食品には使用出来ない添加物もあると聞いた事があったのでちょっと調べてみました
エトキシキン
元はゴムの生産に用いる為に開発された
酸化防止剤。「枯葉剤の原料」と言われてる事があるようですが、正確には「枯葉剤の酸化防止剤」として使用されていたようです
飼料としての添加は認められていますが
人間の食品への添加は認められていません
ちなみに日本国内では
食品添加物としても農薬としても認可された事がありません
飼料に添加した場合、それを食べた家畜の体内に残留したエトキシキンの量は厳しく制限されており、人間の食材への許容残留量は1ppmだそうです
ドックフードの許容量は75ppm
キャットフードの許容量は150ppm
となっています
…猫は人の150倍まで許容されてるってことですよね
基本的にこういう物の(薬とかも)許容量って体重換算だと思っていたのですが
そういう考えで見ていくとまともじゃないって思っちゃいます
ちなみにPPMはボクも初めて調べましたが
パーセントが100分の1に対し
ppmは100万分の1を表わすそうです
亜硝酸ナトリウム
保存料、赤色着色剤
肉の色素を化学反応をおこして
鮮やかな赤色に発色し肉が黒ずむのを防ぐそうです
魚卵、魚肉、食肉に含まれるアミンという物質と胃の中で化学反応を起こし
ニトロソアミンと呼ばれる発がん性物質が生じる
別名は亜硝酸ソーダ
食用としてはソーセージやサラミ、ハム、ベーコンなどの加工肉に使用してるそうです。日本人に胃がんが多いのはニトロソアミンが原因ではないかと指摘もあがってるそうです
亜硝酸ナトリウムはTVでも取り上げられてましたね
基本的に毎日ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工品を食べる事は無いと思うので危険意識があまりなかったですが、ペットフード、キャットフードは猫たちが毎日食べるもの…どう考えても良くない気がしてしまいます
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
酸化防止剤です
1954年にアメリカで1956年に日本で
食品添加物として使用が認められたそうです
1982年に日本での研究(名古屋市立大学)で
BHAを投与したラットの前胃に発がん性が報告されたが
英・米・カナダの要請で再検討され使用対象製品は限定されたものの
そのまま使用という形になってるそうです
食品の製造過程で原料に添加されていた場合は表示義務が無いそうです
魚介冷凍品やバターに使用してるそうです
発がん性のあったデーターは
量の問題との事で、食品に添加する量では安全との事です
キャットフードの添加物としては成分表示に入ってるのをよく見かけます
ソルビン酸カリウム
1954年にナナカマドの未熟果汁に発見された天然に存在する物質。細菌やカビの発生、増殖を抑えるための保存料として使用するそうです
ソルビン酸カリウムはソルビン酸にカリウムがくっついたもの
水溶性で水に溶けやすいそうです。ソルビン酸自体は水に溶けにくい
亜硝酸ナトリウムとの組み合わせで
強力な発がん性物質を生成するそうです
食品にはチーズをはじめとして幅広い食品に保存料として許可がおりてます
とりあえずキャットフードとしては
亜硝酸ナトリウムと一緒に入ってるのは避けたいところ
一緒に入ってるフードは安全面あまり考慮してないのかな…
と思ってしまいます
グリシリジン・アンモニエート
味に甘みがあるらしい
安全性が確認されてないので人間の食品への使用が認められていない成分
解明されてない成分だけあって
情報もあまりありませんでした
使用してるキャットフードを確認できなかったので
最近のものには使用されていないのかもしれません
没食子酸プロピル
没食子酸(もっしょくさん)と読むそうです
フードの損傷を遅らせる為に用いる化学物質
肝臓の損傷を引き起こす疑いがあるそうです
抗酸化作用が強力
日本ではバターなどの油脂類に用いられることもあるそうです
厚生労働省のHPでも確認しましたが
各添加物の使用基準及び保存基準というリストでは
バターと油脂のみが使用できる食品となってました
それだけ危険性もあり得るという事なのでしょう
赤色3号(エリスロシン)
着色料です。赤色3号の方が通称のようです
日本では福神漬けやかまぼこ、サクランボなどの着色に使われてます
ドイツ・ポーランド・アメリカでは
食品への使用が禁止されてます
ラットへの経口投与では
体重1kgあたり2g以上の投与で半数が死亡
人間の推定致死量は200~300gとされてます
海外で禁止になってる着色料。
日本の食の安全っていったい…と思ってしまいます
特に猫は赤色が見えないと言われてるので
完全に人間の購買意欲を増すためだけに使用してるのが着色料
見た目に騙されないよう
気を付けたいところです
食用赤色○○号は2号.3号.40号.102号.104号.105号.106号とあり
どれも昔はタールを原料としたタール色素です
基本的に海外では安全性が疑問視される事が多いです
黄色4号5号も似たようなもので
イギリスでは食品に対して自主規制をしています
どのみちあまり良いものではないですね
猫のご飯に色は重要かと言われれば
そんなことは無いはずなので。
調べた上でどう選ぶか
いろいろ調べてみましたが
特に添加物に関しては店頭市販ではほぼ入ってます
もちろん世の中には
- グレインフリー
- 人口添加物不使用
等を売りにしてる物もありますが
ほとんどはメーカー直販
もしくはネット販売となってしまいます
本当はその方が良いのかもしれませんが
敷居もなかなか高い…
いずれは購入しようと調べてはいますが。
そこでボク個人としては
ベターとしてロイヤルカナンを選択してます
あくまでベター。ベストではないです
特にHP上にある
「食用の七面鳥を使用してます」という点
ミートミールの表記が無い点
そのあたりが選択の理由です
添加物は気になる物が入ってはいますが
あくまでベターとしての選択として納得することにしてます
そう。納得
結局のところ
自分で調べて、パッケージの裏面を見てみて
成分を比較して、会社のHPを見たり問い合わせをしたりしてみて
納得が出来るか?だと思うのです
上にあげた
成分の分類や添加物に関して参考にしながら
これは…と思うものは避けていく
でなければ
市販のキャットフードはほぼ諦め
手作りにするか、プレミアムフードと言われる直販か、ネット上で購入できるものにしていくしかないのかな?と思ってしまいました
キャットフード、本当にたくさん売ってます
店頭で売ってる市販ののペットフードが信用できないとは思いたくないですし
多くの作ってる方々に信念があって作ってる
そう思いたいです
ただ、そう思うには
思うまでに至らない日本のペットフードの現状があります
猫達は出されたものを食べるしかないです
自分で選んで買ってくることは無いです
せめて使ってる原料や添加物
それぐらいは気を付けてあげたいなと
改めて思って。書いてみました
いつまでも健康で長生きして欲しい
ただただ、そう思うのです
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