ペットロス症候群の症状や克服について

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ペットロス症候群

ペットロス症候群って?症状は?どうやって克服する?

愛猫のクーちゃんが亡くなり、ボクは初めてこの言葉を知りました
そして、その言葉の意味を実感しました

生後2か月から家に来たクーちゃん
20歳近くになって眠るように生涯を終える
そう思ってました

ボクの想いとは関係なく、6歳という若さで虹の橋を渡ってしまいました

この記事ではボクの体験した内容で
どうやって変わったかを書いていきます

あくまで個人的な見解であって、すべての人に当てはまるとも思ってません

人はそれぞれ違います
なので絶対的な答えというのはないと個人的には思います

ただ、それでも「今」苦しんでる人がいたら、もしこの記事を読んで頂けていたのなら…少しでも快方に向かうきっかけになればいいと思います

 

ペットロス症候群って??

ペットと死別や行方不明、盗難などのペットを失ったショックや悲しみで発生する
その程度によっては生活に支障をきたす様々な疾患ないし心身の症状の事です

ボクはクーちゃんが亡くなってからこの言葉を知りました
あまりの辛さに涙が止まらず、寝ても覚めてもクーちゃんの事しか考えられない。そんな日々の中でした

たぶん最初はペットの輪廻転生とか生まれ変わりとか調べていたんだと思います。
その結果、他の方々の愛する家族との別れなどを目にするようになり、その中で見つけた言葉でした

同時に「虹の橋」という詩も見つけました

そんな行動をしていたのは
家族がボク以上に落ち込んでしまっていたのも、原因の一つかもしれません。何とか家族に笑顔を…そんな思いもありました。

輪廻転生とか生まれ変わりとか調べていたのは、特にボクが信心深いとかでもいわゆる中二病とかでもなく(中二病は否定できないかも…)

亡くなったクーちゃんに
生まれ変わって、またウチにおいで
探しに行くからね、クーちゃんを探しに行くからね

と、語りかけたのがきっかけです
なんでその言葉を発したのかは自分でもわかりませんでしたが
恐らく、そう言わないと、そう信じないと

心が持たなかったんだと思います

IMG_0233
↑↑ 元気だった頃のクーちゃん

 

ペットロス症候群の症状

ボクに訪れた症状は以下の内容でした

  • 何をする気力もない
  • ふとクーちゃんを思い出し急に嗚咽する
  • 食欲がない、何も食べたくない
  • クーちゃんの事以外考えられない
  • 涙があふれて止まらない
  • めまい
  • 眠れない
  • 自責の念にとらわれる

特に太字の部分は意識して気を付けてても防げない。意思と関係なしに抑えられない状態でした

ボクはなりませんでしたが、もっと酷くなるとこんな症状も出るそうです

  • うつ病
  • ペットの声や姿が現れたりする、錯覚・幻覚
  • 摂食障害(拒食症・過食症)
  • 胃潰瘍
錯覚・幻覚に関しては、クーちゃんが亡くなった後、黒い影が猫がじゃれるように飛んで消えるのをお盆の初めに見ましたが、妻も見ていたので幻覚の類ではないと思います

 

悲しみの5段階

クーちゃんが亡くなって本当にたくさんの記事を読みました。その内容で言葉はちがえどだいたい共通して書いてあるのが、この「悲しみの5段階」です

元は死をテーマにして20冊もの本も書いている精神科医のエリザベス・キューブラー・ロスが著書『死ぬ瞬間』の中で発表した死の受容のプロセスと呼ばれる
「キューブラー=ロスモデル」になるそうです
内容は死期が迫った患者が、死を受け入れていく過程を5段階に分けてモデルにしたもので、大切なものを失った人が回復に至るまでのプロセスとしても当てはまるようです

実際ボクも目を通してなるほどと思う事が多かったです

その内容は…

 

第一段階「否認・隔離」

自らに死が迫ってる事を疑う段階、信じようとしない段階。現実を受け入れられず、間違いである材料を探そうとしたり、事実を告げてきている相手から距離をとったりとい行動をする

ペットを亡くした人に置き換えると…
ペットが死んでしまったという事実を認めようとしない心理プロセス
本当は死んでないのではないか?獣医さんが他の猫と間違えたのではないか?
というように、やっぱり間違いである材料を探します

 

第二段階「怒り」

なぜ自分が死ななければいけないのか!?という怒りを周囲に向ける段階
自分自身に向く場合もある

ペットを失った人の場合
獣医の処置や手術が適切でなかった!ミスがあったとか
なんでこんな病院を選んだんだとか
自分自身に対しては、もっと早く気付いていれば…行動していれば…
この子が亡くなったのは自分のせいだ…
などなどです

また、自分に対しての怒りはその後も後悔として残りやすくなります

 

第三段階「取引」

なんとか死なずにすむように見えない存在に取引を持ち掛ける、なにかにすがる心理状態です。全財産を慈善団体に寄付するから…とか、自分にはやる事がまだあるせめてこのやる事が終わるまでは…など

ペットを失った人の取引は
生き返らせてくれるなら自分の寿命を減らしても…とか
お金なんかいくらかかっても構わない…だから!…など、神頼みをする心理プロセスです

 

第四段階「抑うつ」

死は避けられないという事実を感情的にも理解し
なにも出来なくなる状態

ペットを失った方も同じで
無気力。何をしても楽しくない、笑えない
夢中だったこともどうでもよくなる
軽いうつ病のような状態です

 

第五段階「受容」

最終的に自身が死に行く事を受け入れる段階
死んで行くことは誰でも経験することで自然な事であるなどの認識が生まれ心に平穏が訪れる

ペットを失った方の場合
生活の中に楽しめる事や笑顔になれることが増えていき、当然亡くなった・失った子の事を考えると悲しい気持ちになるものの

幸せをくれた、思い出は宝物、いっぱい素敵な思い出を…などその子との生活に感謝出来る状態です

 

エリザベス・キューブラー・ロスは全ての患者がこのような経過をたどる訳ではないとも書き、また実際はこの5段階を行ったり来たりしたり、あるいは段階を飛ばしたり戻ったりしながら進んでいくとも述べています

上記の5段階を知っているのと知らないのでは回復の差があるそうです。自身がどの段階なのか分かった上で何をしたらいいか考えることも必要なのだと思います

 

ではボクの実例はどうだったか

病院からの連絡でその日のうちにクーちゃんを迎えに行きました

ほんの、ほんとうに5時間前までボクの手を舐めたクーちゃん。病院で見たのはまるで眠ってるかのような顔のクーちゃんでした

本当は寝てるんじゃないか
何度もそう思いながら家に連れて帰りました
いつも寝ていた場所に寝かせ、保冷パックを敷いて一晩お見送りをしました
今思い出しても涙がでます

「家にいるのといないのじゃ違うね」
そう泣きながら言った妻の言葉が今でも耳に残ります

火葬場に連絡をし、亡くなった子のお名前はと聞かれ、嗚咽で何も答えられなくなりました。きっと亡くなった子として名前を言いたくなかったんだと、今では思います
いつも妻が来ていた服をかけ
ごめんねを言いながら一晩過ごしました

朝起きたら、普通に起きてくるんじゃ…
そんな風に思っていました

でも朝、起きて

やっぱりクーちゃんは起きて来ませんでした。

そして火葬場に行き
なんどもごめんねとありがとうを言いながら

ボクだけは、また家に来てね迎えに行くからと言葉をかけて見送りました

帰りにクーちゃんの写真を飾る写真たてを買いました。そして写真もプリントしすぐに飾る事にしました

そして仕事の休めなかったボクはそのまま仕事に行き勤務したのですが、涙どころか嗚咽が急に押し寄せてくる状態でとても仕事どころではなかったです

なので初日〜2日目は悲しみの5段階の
1から3を順不同で押し寄せていた感じだと思います

すぐに迎えに行った為か、第一段階の「否認」は、ほぼ1日で終了しました

2段階の「怒り」は病院の先生とボク自身に向きました

  • もっと早く病院に行けば
  • そもそもあの病院にしなければ
  • 別れ間際、手を舐めるクーちゃんにイヤな予感はした。なぜ連れて帰らなかった
  • 治療方針が拙速すぎた
  • そもそも猫の治療苦手なんじゃないの?

 

こんな感じです

3の「取引」は火葬場で発した言葉
また家に生まれ変わってきて、がそうなんだと思います

余談ですが…
もし可愛かった子が亡くなって、火葬に行かなきゃならない。でも仕事あってどうしようって方がいたら…

体調不良を伝えて休んでください!

いきなりとんでもないことを書いてますが…
会社の規定にペットの不幸があったとき休める就労規定になってる方は大丈夫です

でも、ほとんどの会社はそういう休みの規定は無いかと思われます

で、そこでペットが亡くなって…と言ってしまうと
「たかがペットで!」
と、言ってくる方もいると思われます

自分で書いてて非常にイヤな言葉ですが

ペットに対してのスタンスは人それぞれです
家族として愛情を注いでいる方や
わが子のように接している方

また逆にペットはペットだからと考える方もいます

ボクの上司に当たる方も猫を飼った事がある方でした。が、他の社員がワンちゃんが亡くなって仕事を休んだ時に、たかが犬で…というニュアンスの発言がありました

すごくすっごく悔しい言葉ですが

理解できない人には理解できないんです
また、会社の事情が許さないのもあるかもしれません

ペットと暮らしてなければ理解は難しいかもしれませんし、暮らしていてもその存在をどう捉えてるかでも理解度は変わると思います

ボクは上司がそういう理解度なのも分かってたので、火葬に行かなければならないので1時間だけ遅刻する旨を前日に伝え仕事に出ましたが、正直休めば良かったと後から思いました

全然仕事にならないです。

ジッとしてても涙が溢れ、嗚咽でしゃべれない
勤務が困難な体調不良として考えても良いと個人的には思います

ただ正直に「猫が…、犬が…」
と言ってしまうと、理解の無い方からは心無い言葉を浴びる可能性もありますし、許可できないと言われるかもしれません

体調不良として休む旨を伝える事をお勧めします

 

話し戻ります
3日目からは段階の2と3を行ったり来たり
自分を責めたりしながら生まれ変わるクーちゃんを探して、ネットで猫の情報見たりしながら過ごしました

他にも猫を亡くしてしまった方の体験談や、ペットロスに関しての記事、猫の病気に関して調べたり

悲しみは癒える訳でもなく涙が止まる訳でもなく

「虹の橋」の詩を読んで
暖かい気持ちになりながらも
自分が死ぬまで会えないとかは違う!

と完全には受け入れられなかったり

それでも区切りをつけ
見送る事をしっかりとした方が心が受け入れられる、という記事を見つけて

初七日にお墓参りに行き、毎日お線香をあげ
そんな日々になりました

そんな中で一つ思った事

克服しなくてもいいや

クーちゃんを忘れることは出来ないし
この悲しみを無くしてしまうのも、クーちゃんが遠くに行ってしまうようで、それもすごくイヤで…

だから絶対迎えに行くから
生まれ変わったクーちゃん探すから

それまではいいや
そう考えたら少しだけ楽になりました

ちょうどその頃に
会社の先輩から黒猫の子猫を保護した、引き取らないかという提案を受けました
それがロミちゃんです

そのロミちゃんはあの手この手で
家族から暗雲を振り払っていきます

なのでボクのペットロスに関しての段階は、第三段階で止まってます

もちろん、ロミちゃんのお陰でふさぎ込んだり、無気力になったりという事は無くなりました

 

ペットロス症候群の克服

結論、新しい子を迎えろって事?

ちょっと違います
最終的にロミちゃんがウチの家族全体を救ってくれたことは確かです

でも、そこに至るまでにいろいろな「情報を知る」事が必要だと思います

ロミちゃんの引き取りに関しても、一度保留にしてます
クーちゃんの生まれ変わり以外は考えられなかったですし、記事や本などで新しい子を迎えるのが良い、と書かれていても

「クーちゃんに会いたいんだ!」

という思いでいっぱいです

でも、情報が繰り返し入る事で何かが変わっていきます

それは、保健所に収容された引き取り手のない可哀想な子たちの話かもしれません

新しい子は迎えないと決めたのに、家に食べ物を求めてたどり着いたボロボロになった子の話かもしれません

もしくは重度のペットロスで苦しんでいる方の話かもしれません

また家族の落ち込む姿を何とかしてあげたいという想いかもしれません

自身の状態を知り、どうするか考える事
それが重要なのでは?と思います

ボクはその結論として
「生まれ変わったクーちゃんを探す」
という目的ができました^^←(痛いですねー(^-^;)

その過程でロミちゃんに縁を感じて引き取ったのが結果です

もちろん目的が無くなった訳ではないです
ボクは今でもクーちゃんを探しています
バカバカしい話ですが本当にそう思ってます

 

そして今では毎日笑顔になれるし
前向きに何かを行おうという気持ちにもなれてます

そして今でもクーちゃんを
クーちゃんとの思い出を頭に浮かべると涙が溢れます

ボクはそれでいいんだと思います

ここに書いたのはあくまで個人的な考えです
人はそれぞれ違いますから

それでもまとめると

  • お別れ会、初七日など区切りをつける内容はちゃんとやってみる
  • 苦しいけど情報は入れていく
  • 悲しい時に泣く、我慢しない
  • 無理に立ち直ろうとしない
  • 縁を感じたら新しい子を迎えてみる
最後のはすごい抵抗あるかと思います
ボクもロミちゃんが来る前は他の子なんて冗談じゃない!!ぐらいに思ってましたからでも、もし縁を感じたらきっとその子はあなたを救ってくれる。そうボクは思います

 

あ、あと一応
生まれ代わりとか書いてますけど

そういう商法や団体を奨励してる訳ではないです
念のため。

なかには亡くなったペットと会話ができるカウンセリングとかいう話も聞きます

心が弱っている時はそういう商法や団体にかかりやすくなると思うので注意して下さいです。

特に悲しみの5段階の3段階「取引」に当てはまってしまうと信じてしまう可能性があるので要注意ですね

 

「虹の橋」

記事の最初の方に書いた「虹の橋」
原文をグーグル翻訳で日本語にし、意訳してみました

→ 虹の橋の意訳です

内容的にしっかりしているかはちょっと自信ないですが
意訳なのでご了承いただければ幸いです

 

1年5か月後…

クーちゃんが虹の橋に旅立ち
1年5ヶ月が経過しました

ボク自身がクーちゃんが亡くなった時
苦しくて、何かきっかけになるもの
ヒントになるものが欲しくて

ペットロス症候群になった方が
その後どうなったかを、よく検索していた記憶があります

たぶん何らかの未来図が見たかったんだと今では思います…

それを思い出し
ペットロス症候群のその後の状態を別記事に書きました

⇒ ペットロス症候群のその後。先代猫が亡くなって1年5ヶ月…克服は?
(↑↑ 青い文字クリックで過去記事に行きます)

 

今なお辛い思いをしてる方の
何らかのきっかけになれれば…

それがボクにとっても一番嬉しいです

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ペットロス症候群の症状や克服について」への2件のフィードバック

  1. まさに私のことですね。人には言えない。17歳の時病気でみーちゃんを亡くしました。若い死でした。家族は笑いが絶えない仲がいい家族から一変しました。病院を二回変えました。一度めの獣医がみーを殺した。と父が憎しみ込めて言いました。あの時あの病院さえ選ばなければなど家族で責任の押し付け合い、なぜもっと異変に気がつかないか怒鳴り合いで食事も出来ない日でした。今でも涙が仕事中でもがまんできないです。自分は異常者になったと隠しごまかしてきました。拒食過食で今日まで苦しんでます。でもこの記事で少しだけ楽になれました。ありがとうございます。

  2. 諭吉さん。記事を読んで頂いてありがとうございます
    お辛い経験をされたのですね。お気持ちお察しします
    どうしても怒りをどこかに向けてしまう、他人だったり自分自身だったり…ご家族内でというのはとても辛いですね
    どうかご家族同士の責めが、ほどけ解けていることを願ってます

    同じような苦しみを抱えてる方に何かの力になりたい…そう想い書いた記事でした
    少しでもお気持ちを楽に出来たなら、お役に立てたのなら嬉しいです
    こちらこそありがとうございます

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