不思議な縁のあったロミちゃん。その2

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「不思議な縁のあったロミちゃん」の続きです

黒い影をみてからというもの、ボクは黒猫を意識するようになりました

それまでは、生まれ変わったクーちゃんを探す=アメショとばかり思っていたので、アメショ以外を気にしたことがなかったのです

アメショならブラックタビー??でも他の品種に生まれたら??
悲しみの中にも、少しだけまた会える楽しみが増えていきました

今思えばかなり重度のペットロスだったと思います
でも早く立ち直ろうとか、笑えるようになろうとか、そういうのは違う気もして
むしろ、記憶が薄らいでしまう事がイヤだったし
家族が亡くなったんだから、悲しくて当然でペットロス症候群でいいんだと思ってました。

ダンボールを見てはクーちゃんが遊んでたのを思い出して泣き
手さげ袋を見ても涙が止まらず
写真を見て、クーちゃんの好きだったチュールやピンクのカリカリを供え
お線香をあげ、涙を流す日々は続いていました

そんな毎日が一週間過ぎたころ不思議な縁が舞い込んできました

「黒猫が迷い込んできた!」

それは黒い影を見てからちょうど一週間たった8月20日だったと思います
その言葉を発したのは、会社の先輩で
週に一回だけボクはその先輩のいる店舗へ応援に行きます

その時の出来事です

会社の先輩には前の週に応援に行った時にクーちゃんが虹の橋を渡ってしまった事は伝えてありました

この会社の先輩も大の猫好きさんで、家猫・外猫合わせて6ニャンとご家族で暮らしている方です

黒い影を見たことは、ママ殿とボクは誰にも話してません
もちろん信じてもらえるとは思えないですし、心を壊してしまったと思われるでしょう

でもそのセリフが出てきました

「黒猫が迷い込んできた!」

それは先輩の奥さんからのメールでした
庭に黒い子猫がいる

正直鳥肌が立ちました
ボクは相当変な顔をしていたと思います

その先輩の家はご近所でも猫好きで知られていて
ここならと誰かが子猫を捨てていったのではないか?との事でした
もちろん真相の程はわかりません

近くに公園があるそうなので、そこに捨てられた黒猫ちゃんが
先輩の家の外猫ちゃんにつられ、餌を求めてたどり着いたのかもしれません

ボクは動揺してました
そこそこ年齢も重ねてきた人生の中で、迷いネコが来たという話をボクはいままで身近に聞いた事はありませんでした。それがこのタイミング!しかも黒猫!!

先輩の家も6ニャンで手いっぱいでこれ以上は…ということでした

ボクは即答できません

クーちゃんがいなくなってまだ2週間、生まれ変わりならともかく
クーちゃんが生きていた頃から生まれていた猫ちゃん…

先輩は聞いてきます
もし良かったら引き取りませんか??

…ボクは即答できませんでした

もしウチの家族が望んでくれたなら
そう答えて保留させて頂きました

クーちゃんが亡くなってダメージが一番ひどいのはウチの次女でした
そもそも彼女が猫を飼いたいと貯めていた自分のお小遣いで飼い始めたクーちゃん
亡くなった後はまともに食事をとってませんでした
話すこともほとんど無くなり、いつも不思議な発言で周りを笑わせ
いたずら大好きなムードメーカーだった彼女から笑顔は消えていました

次にまるで息子のように可愛がってたママ殿…
そしてボクの順で落ち込みがひどかったんです

だから…他の子をとはとても言いずらく

ママ殿にそういう出来事があった事だけを伝えました
ボク自身もクーちゃんの生まれ変わりを…という思いがあるので
葛藤が強かったのです

そんな状態でさらに2週間のあいだ
黒猫ちゃんは先輩の家の外猫とまじってご飯を貰い半飼いの状態でいたのですが
先住の外猫ちゃんと折り合いが悪く、もうウチではという事になってしまいました

先住猫ちゃんを追いかけまわしたり
ご飯を横から首突っ込んで食べようとしたり
そんな黒猫ちゃんだったそうです

それを改めて聞き、再度ママ殿に相談しました
まだクーちゃんへの想いでいっぱいのママ殿も
「それを聞かされちゃうと…」と引き取る気持ちになりました

次女にはママ殿から聞いてもらう事にしました
クーちゃんが亡くなり一か月が過ぎようとしていますが…

次女は…落ち込んだままでした

その次女が嬉しそうに微笑んで呟いたそうです
「…クロネコ?クロちゃん♪」

その話を聞き、ウチで引き取る事が決まりました

その時彼女が嬉しそうにしてくれた事はボクにとっても涙が出るほど
じっさい泣いてしまった程、嬉しかったですから

名前はその後、その次女が命名します
「ロミちゃん」
当初黒猫と思っていた猫ちゃんはシルバーのキジ虎サバトラで
当初予定していたクロちゃんは当てはまらず

「ロミちゃん」になりました。女の子です

その小さなロミちゃんは我が家に笑顔を取り戻していきます

IMG_2339
そんな不思議な出会いのロミちゃんです

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不思議な縁のあったロミちゃん。その2」への2件のフィードバック

  1. 夜中に失礼します。
    ペットロス症候群で検索したら、こちらにたどり着きました。
    今年の8/11にシャム猫MIXのチャロを亡くしました。悪性リンパ腫でした。わずか4歳(推定)で旅立ってしまったんです。
    林檎畑にいた野良猫時代に両親が連れてきて、1年9ヶ月しか一緒に過ごせませんでしたが、私は子供のように可愛いがりました。それに答えるようにチャロも私にはベッタリでした。仕事から帰ると寝るまで離れませんでした。
    私も、涙が止まらない症状が続き、喉のつかえ、苦しさもあったので、心療内科に通っています。今も。やはり、この辛さをわかってくれる人は僅かしかいません。SNSで闘病日記をつけていたので、そのフォロワーさんにはかなり救われました。
    現実は、『死ぬのわかってたんでしょ?』『そんなに自分を責めるとチャロが上に上がっていけないよ』と無責任な事を言う人が多かったです。
    今もまだ時々、夜中に眠れなくて号泣してしまいます。チャロに会いたくて会いたくて仕方がありません。
    他に2匹猫を飼っているのですが、チャロじゃない…
    でも、最近は1匹がやたら私に甘えてくるねで、中にチャロが入っているんじゃないかと思ってしまいます。
    この苦しさはあと何ヶ月続くんでしょう…
    病院の先生には時間がかかると言われました。

    クーちゃん可愛いですね。
    チャロも可愛いかったです。凄く。
    今まで2匹、猫を看取ってきましたが、ペットロスになったのは今回が初めてです。
    チャロには思い入れが強かったんです。

    どうしたら、克服できるんですかね?

  2. モモさん。こんばんは
    コメントありがとうございます
    そしてお悔やみ申し上げます

    チャロちゃん、若くして虹の橋を渡ってしまったんですね
    お気持ちお察しします
    ペットロス症候群の辛さは
    なってしまった人にしか分からないものなのかもしれません
    なによりも大切な存在が欠けてしまったという痛みは。

    ペットロス症候群の症状は愛情を傾けた分
    大切な存在として過ごした分、大きくなるとボクは思います
    もちろんそうじゃない方もいっぱいいるとも思いますが

    モモさんはきっと
    とってもチャロちゃんを大切に愛してたんだと思います

    そのモモさんと過ごした期間
    チャロちゃんはきっと幸せだったとボクは思います

    ボクもクーちゃんを失って1年以上が過ぎました
    前よりも笑ったり楽しんだりすることもできるようになりましたが
    いまだに泣くことも思い出して胸が締め付けられる事もあります

    ボク自身は克服はしなくていいんだって思ってます
    思い出して泣いて、写真見て泣いて。我慢しない事

    それを全部含めてクーちゃんとの過ごした大切な期間なのかなって
    そう思ってからかなり楽になりました

    今はまだまだお辛いと思います
    どうか無理をなさらず心と身体を労わってくださいね

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