クーちゃんの会いに来た日

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ウチにはロミちゃんという猫がいます
キジ虎の女の子で、おそらく2015年6月生まれです

そのロミちゃんが来るちょっと前
ほんの一か月前まで
クーちゃんという男の子がいました

過去形です

アメリカンショートヘア・シルバータビー
優しくて可愛くて、でもプライドの高い子
2015年8月8日に虹の橋を渡りました

そのちょっと後のお話です

クーちゃんが亡くなってから
泣いて過ごす日が続きました

リビングのクーちゃんがよく乗っていた食器棚、そこにクーちゃんの遺影をかざりました。もちろんお供えとお線香も

ダンボールが好きだったクーちゃん、水はキッチンの水道からしか飲まなかったクーちゃん、液晶テレビの上で器用に寝るクーちゃん…

新築だったマンションの壁や柱で爪とぎし
購入時真新しかった部屋も汚した当事者だけ居なくなり…リビングはどこを見てもクーちゃんの面影でいっぱいです

あの子がいなくなって初めて
ペットロス症候群という言葉を知りました
そして実感しました

ちょっとしたきっかけで嗚咽がこらえきれませんでした

ボクだけでなく…

ママ殿はクーちゃんの遺影の額の部分を撫でながら毎日泣いていました

ウチのムードメーカーだった次女は表情も乏しく会話することもなくなりました
クーちゃんを選んで連れてきた次女が一番ダメージが大きかったと思います

リビングからは人が消えました

そんな毎日が過ぎ
お盆も終わりのころ

ボクは自室で横になっていました

クーちゃんを失った辛さ
その小さい命を守れなかった自分
病院に対しての憤り…

心の中はぐちゃぐちゃです

なぜ病院を変えなかったんだ
なぜクーちゃんが別れ際手を舐めてきた時に連れて帰らなかったんだ
もっと病院の評判を調べれば…

それより仕事休んででも、なんでもう一日早く病院に行かなかったんだ

なんで嫌がるバックに入れて行ったんだ

後悔しても悲しんでも
クーちゃんは帰って来ません

病院の方も最善を尽くした結果…
なのかもしれない…

分かっていても同じ思考が回ります

涙は止まらず寝ていました
寝ていたんだと思います

夏も半分以上過ぎてお盆も終わった
8月18日の事です

 

夢のなかで…

その寝ている夢の中で
ベットの端から見慣れたしっぽが見えます

風景も日差しも寝始めた時と同じ
でも夢だろうとぼんやり思いました

しっぽを掴んだら消えちゃうのかな

そう思いながらゆっくり近づき撫でました

ベットで隠れてた全体が見えました

優しくニャーと鳴いてくれます
抱っこを嫌がる子でした
だからボクは頭を撫でました

こちらを向いて手に顔を擦りつけながら
ニャーと話しかけてくれます

「クーちゃん…ごめんね」

ボクはごめんねしか言えません

何度も何度も撫でながら

「探しに…行くからね」

そう言ってクーちゃんの優しい顔を見て…

目が覚めました

ボクはベットの上で寝ていました

でも
その掌にはクーちゃんを撫でた
懐かしい感触がしっかり残ってました

家族も出払い誰もいないなか
ボクは一人号泣しました

お盆の終わりに会いに来てくれた
ボクはそう思ってます

手の感触も…
脳科学的には説明出来てしまう事なのかもしれないけど

ボクにとっては…
会いに来てくれた
そう思う出来事でした

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