猫に食物繊維
猫は腸の作りが野菜を消化するのに適してない
そもそも肉食である猫に野菜は必要ない
よく言われていた事です
確かに腸の長さが肉食特有の短さなので
野菜から栄養を摂取することはほとんど出来ないのですが
最近の研究で食物繊維が整腸作用を持つことが分かって来ました
腸内環境を整え、正常な排便を促す
この辺りは人間と一緒ですね
ウチの猫ロミちゃんが
野菜大好きな事もあり
改めて猫にとっての食物繊維に関して調べてまとめてみました
↑↑ 野菜大好きっ子ロミちゃん
食物繊維の種類
まず食物繊維は
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けられます
字の通り水に溶けないのと溶けるのと、です
不溶性食物繊維は野菜などに多く含まれ
水溶性食物繊維は果物などに多く含まれます
不溶性食物繊維
水に溶けない食物繊維で
消化管内で水分を多く含んで容積を多くし
便の量を増やすとともに腸の蠕動運動を盛んにします
それによってお通じが良くなります
ただし猫の場合は便秘を助長する可能性もあるそうです
量の調節は必要になります
水溶性食物繊維
水に溶ける食物繊維で
水に溶けるとドロドロのゲル状になり
それによって消化管内の移動速度を調整します
また大腸内で乳酸菌やビフィズス菌などの
「善玉菌」の栄養素となり発酵し
腸内環境の改善に役立ちます
また「悪玉菌」に利用されないので「善玉菌」に優位な腸内環境になる可能性があります
またこの発酵において研究の結果
次のようなメリットが報告されてるそうです
- 発酵によりできた短鎖脂肪酸は大腸粘膜の栄養源になる
- 発酵により結腸内容物が酸性化するのでアンモニアの産生と吸収が減る
- 「善玉菌」は「悪玉菌」と比べると有害物質であるアンモニアなどの産生が少ない
ちなみに賢者の食卓の成分で有名な
難消化デキストリンは水溶性食物繊維です
賢者の食卓に関しては過去記事で
(↑↑ 青い文字クリックでそれぞれ過去記事に行きます)
書いていたりします
興味のある方は見てみてください
腸で栄養を吸収できない
最初にも書きましたが
猫は基本は腸で栄養を吸収できません
その理由となるのが腸の短さ
肉食動物特有の腸をしているからです
肉は消化が良く短い腸でも栄養をうまく吸収できます
対して草(野菜)は繊維質が多く短い腸で消化するのは不向きなのです
で、どのぐらい腸の長さが違うのかと言うと…
体長に対しての腸の長さ
- 猫4倍
- 狼4倍
- トラ4倍
- 犬5~6倍
- 馬10倍
- 牛20倍
- 羊25倍
- 人間10倍
こんな感じで肉食動物である猫ちゃんと草食動物には凄い差があるのが分かります
草食動物は胃や腸の中に
植物を分解する微生物を多く持っていて
時間をかけて分解しているそうです
なので野菜などの栄養をちゃんと吸収できるという事になります
ちなみに猫がご飯を食べてから
排出を開始するのは2.5時間後
全部出るのは12時間となるそうです
猫も食物繊維でお通じが良くなる
という訳で
猫にとっての食物繊維をまとめてみました
簡単に言うと…
栄養としてはほとんど摂れないけど
腸内環境を整えてお通じ良くなるよ
って、いう事になります^^
ちなみにお通じの良さは
ウチの家猫ロミちゃんが実証済み
毎日快便♪便秘知らず
もちろん食べ過ぎは消化不良となるので
量は加減してあげてます
ロミちゃんの例であれば
1週間に1~2回ぐらいの頻度で
1回に小松菜の葉っぱ2枚ぐらい
食べた日は少し量も多く出てます
アブラナ科の野菜であれば安心して食べさせられるので
お通じが不規則な猫ちゃんには食べさせてあげると効果あると思います
以上、猫にとっての食物繊維についてでした
小松菜を例に挙げたので小松菜の記事はこちら ↓↓
⇒ 猫は小松菜食べれる。食べていい量や気を付けたい事
(↑↑ 青い文字クリックで過去記事に行きます)

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